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小松 『苔の園』 閉園の報道と公共事業を考える [植物(花)]

小松市山間部 日用町にある日本唯一の苔の植物園 『こけの園』が閉園になるとの報道があり、数年前一度訪れたことがあるが再度たずねた。
前回訪れた際は好天で日差しがあり木漏れ日で、出来上がった写真が木漏れ日の当たった箇所がまだらに写ってしまったため、今回は雨天の日を狙って訪れた。

ここは『日本の農村景観100選』に選ばれた施設で正式には『蘇類研究所・瑞芳園』という。
うっそうと茂る日用杉の美林の中に苔庭つくりと苔の栽培方法の開拓に情熱を傾けた故大西哲郎氏とご婦人により研究所が開設され、その後1987年(平成2年)から一般公開されている。

この施設は日本で唯一最大の苔のメッカであり、世界に誇れるものだそうで、苔も25種類栽培されている。
中にはこの施設にしか存在しない苔もあるそうだ。

この施設のみならず、道路を挟んだ向かい側には『日用神社』境内も一体となって苔庭になっていて、この境内では販売用の苔も栽培されている。

付近の民家の庭も苔庭の様相で素晴らしい庭が多い。
この地は『空湿度』が苔の栽培に適しており地質も好適らしい。

施設の係員の説明によれば、石川県人は苔に対する思い入れが薄い。
京都には寺院等に苔庭が多くあるが、石川県には殆どない。
京都の苔は本当の苔ではなく、ここにあるようなのが本当の苔である  との説明があった。

福井県勝山市にある『平泉寺神社』の苔庭が日本で一番素晴らしい。
ここを知らなければ苔愛好家ではないとまで言っておられた。
『平泉寺神社』には数年前訪れたことがあるが近い内に再度行きたいものだ。 

この素晴らしい施設がなんと道路の拡張のため、平成21年10月一杯で閉園されるという。
建物、苔庭の相当部分が『大規模農道』用地になるという。

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     『苔の園』 入り口
     道路両側には『日用杉』の美林が連なっている

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     道路はここ日用町から粟津温泉に通じる道路だが、見たところそんなに交通
     量はなさそうだし 、大規模農道を作る必要があるのだろうか。世界に誇るべ
     き施設を後世に残すほうが大事なのでは。
     なるほど道路が立派になれば便利にはなるだろう。
 
     あると便利、その程度のことで現に道路があるにもかかわらず誇るべき施設
     を犠牲にしてまで道路を作る必要があるのだろうか。
     考えさせられることである。
     施設への影響を最小限にして現道を拡幅するのも一つの案ではないだろうか。
     みんなで知恵を出し合えばもっといい考えも浮かぶのでは。

     日本の公共事業のあり方に疑問を感じるのは私だけだろうか。
     政権交代がなされて少しは変わってほしいものである。
     
     石川県にはまだまだ考えさせられる公共事業が多くあるように思う。
     北陸道西インターの僅か2キロメートル小松寄りに作られる『仮称白山インター』
     地元にとってはあると便利かもしれないが、50数億円も使って建設する必要
     のあるインターなのか。

     辰巳ダム然り。
     当初多目的ダムとして計画されていたダムが、県水(手取りダムからの取水)の
     需要予測が大きく狂い、需要が当初予測の半分程度しかなく水あまりのため 多
     目的ダムのはずが治水目的ダムに無理やり用途変更。
     いうなれば不必要のダムである。
     行政はこんなにしてまで無駄な公共事業を続ける必要があるのだろうか。
     工事費も当初240億円の予定だが、奈良県大滝ダムのように当初予定額230
     億円がなんと3480億円と15倍以上に膨らんでしまい 。おまけに危険性がある
     とかで全住民の移住というおまけまでついた。
     辰巳ダムでもその恐れが指摘されていると同時に、辰巳用水取り入れ口という
     歴史的な遺産が消滅し、兼六園には辰巳ダムの水が供給されるという 、歴史的
     には前代未聞の事態まで引き起こすという。

     地元にとっては悲願とも言える『北陸新幹線』
     確かにあると便利ではあるだろう。
     しかし東京~金沢間を僅か 1時間30分あまり短縮するために1兆数千億もかけ
     て作る必要があるのだろうか。
     工事費も現時点で当初から 2000億円増額になるということで 、新潟県知事が     
     が造反しているとの報道もあり、実際はいくらかかるのか。
     後には在来北陸線の赤字問題が大きくのしかかってくるのではないだろうか。
     超高負担の利便性をとるのか、多少不便でも現状で我慢するのか。
    
     政権交代を機に日本の公共事業のあり方を真剣に考える時期ではないだろうか。 

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    その後の報道によれば撤去の上販売予定だった苔が地元の要望を受け、管理者の
  大石孝博さんが方針を変更。
  道路拡幅用地以外の3分の2の敷地にある苔は残すことになった。
  但し、管理者の大石孝博氏は今後の維持等には携わらず、落ち葉処理、水やり等は
  地元が担うことになりそうである。
  とりあえずは国内有数の苔の群生地が残ることになり一安心。

  みんなで知恵を出し合えばいい考えも浮かぶことだろう。
  無駄な公共事業に無駄税金を費やすより時にこそ行政の手助けが必要なのではない
  だろうか。

  充分その価値があると思うが。


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